初任者の日々の積み重ね

『学校を創りたい』という野望を持ったペーペー教師です。2年で修了するはずが、闇の1年を経て、3年で大学院を修了し、現在は大阪の公立中学校で中学1年生の担任と理科の先生とサッカー部の顧問をしている26歳です。

初蹴り

今日は今年最初の部活。

人工芝のフットサルコートでミニゲーム大会。

子供たちは駅からグランドまでの道のりで迷子になり、1時間ほど歩き回ってようやくグランドに到着しました。

私は先に着いていたので電話で道案内をして待っていたのですが、ついてすぐの副キャプテンの一言目が「先生、遅れてすみませんでした」。文句を言っている子も一人もいませんでした。

「あぁ、そういう言葉を言える子もでてきたんだな。全然すみませんじゃないし、逆に先生がお疲れさんって言葉をかけてやりたい。でもその一言はすごく大事だよ」と心で思っていました、伝えた方がよかったかな…

すぐに練習を開始して、まずは単純な対面でのインサイドパス。

風間さんの本とDVDで言っていたことを伝えながら「面ではなく、点で止める」「次のプレーにすぐに移れないトラップは全てトラップミス」ということを重点的に伝えました。もっともっと一つ一つの質にこだわってプレーできるように毎日意識してやっていこう。

その後は3チームに分かれてのリーグ戦。

「1巡目はエキシビションマッチやで~、2巡目から本番やで~優勝したら豪華賞品、負けたら外周やで~」

ということでスタート。

少し前までは勝ち負けにこだわれない子たちだったが、もう違います。試合が始まると目の色が変わります。指示の声はなぜか今日が1番でます。やっぱり自由に楽しみながらサッカーをやることが1番なんかなと思いました。

あるチームは1巡目で負けてしまって雰囲気最悪。2年生の2人が喧嘩を始める一歩手前でした。そんな中、一年生が「怒った言い方じゃなくてちゃんと作戦会議しよう」と一言。私は「おーお前めっちゃええこと言うやん。ええこと言ってるけどその寝癖で言われてもなー」とちゃちゃをいれながら見守っていたのですが、結局どのチームよりも長く話し合い、作戦会議をしていました。

2巡目の結果は全チーム1勝1敗。

結果、全チーム外周。私も外周。

5キロの道のりを自由なペースで走りました。

今日改めて思ったことは、「指導者が気持ちの面で一歩引いていたら、良いプレーをみつけやすくなり、子どもたちをほめやすくなる」ということ。

やっぱり子どもたちが自主的に頑張っている姿はほほえましいし、キラキラして見えます。f:id:dios-del-futbol-06131011:20180104221909j:plain

 

良い気分で解散して子どもたちはまた電車で帰ったのですが、やっぱり彼らは

これでは終わりません。代表の子から電話がきて、「最寄り駅まで着いたんですが、2人とはぐれました。」とのこと。結局2人は遅れてきたのですが、皆で移動している意味、集団行動のルールを明日再確認しないといけないなと思った、そんな部活でした。